テーパリングに備えろ
今回はテーパリングについてお話したいと思います。西口さんはテーパリングを気にしていますか?
不動産業界にも関係するところだから、多少は気にしているけど、僕の扱っている物件にはそこまで影響ないと考えているよ。
自分もあまり気にはしていませんが、対策しておかないと今後のチャンスを掴みにくくなると思っています。投資家にとって重要なイベントなので、この機会に知っていただきたいと思います。
「テーパリング」とは、量的緩和の縮小を表す言葉です。
Taperの元の意味は先細りでしたが、2012年にFRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和策である資産の買い入れを徐々に減らしていった戦略を指します。
このテーパリングが起こると、市場への資金供給が徐々に低下していき、投資家への心理に影響を与えます。
2021年7月現在、金融緩和の制限はまだ先であることをFRB
現に株式を始めとする金融市場は、弱気になりつつあります。
FRBの「テーパリング」が実施されれば、市場の楽観的なムードは終焉を迎えます。
「テーパータントラム」とは、テーパリングが起きたことにより、金融市場パニック状態となることをいいます。
前回の「テーパリング」では「テーパータントラム」が起き、長期金利が急騰、株価の急落などが見られました。
では、今回のテーパリングはどうなるのでしょうか?
今回カギを握るのはバブルと新規市場参加者です。
ここ1年ほどは株、暗号資産、コモディティ、ホビー関連と、
また、投資の初心者がその市場にどれだけ存在しているかで、
バブルの崩壊とテーパリング
バブルを崩壊させるのに、「テーパリング」は十分な理由です。
市場が楽観的であればあるほど、ネガティブな要素が与えるダメージは絶大です。
バブルの成り立ちから見ていきましょう。
バブルはどのように起こり、いつ弾けるのか?
これは買い手が見つからないことにより、市場が鈍化していき、
直前までの買いの強さにより、その反動もとても大きいです。
バブルの流れ
以下にバブル崩壊の簡単な流れを記載します。
①青天井、どこまででも価格が上がる気がする
②今までよりも価格の上昇率が悪くなる
③市場参加者が増えにくくなる
④利確する人が増える
⑤損切りする人が出てくる
⑥空売りする人が出てくる
⑦ロスカットが発生・悲観売り
バブル崩壊のシグナルは上記に挙げたように、
つまり、新しく資金が入りにくい状態となります。
次にそのシグナルを察知した人から、利確を始めていきます。
最初は緩やかに下がっていき、
その後、徐々に売りが加速し、
その後は空売りするものが出てきて、市場をとことん叩きます。
恐怖を感じた市場参加者によって、
その後、反発により価格は一度戻しますが、
新規市場参加者による影響
市場は学習することが多いので、前回の2013年のテーパータン
しかし、新規市場参加者も多く見えるため、
彼らの悲観が市場全体に伝わるかもしれないからです。
急落とはならないと思いますが、資金が徐々に抜けていき、資金の流入が鈍化していくことも予想されます。
総悲観の時こそチャンスなのでそうなった場合、我々はそのタイミングで買いを入れていきましょう。
他に資金を回す金融商品がある場合は、強く意識されている線をブレイクアウトしてからポジションを取りましょう。
ガチホは最強の戦略
持っている資産に対して取れる対応は大きく分けて3つです。
・テーパリングの発表前に売ってしまう
・テーパリング発表直後に売ってしまう
・ガチホ
テーパリング前の過熱している時に売るのは選択肢の1つですが、その後安く買えないと市場の恩恵を受けれません。
テーパリング発表直後に売るのは、その後安く買えるチャンスがありますが、売りが遅れると思った以上に利益が出ません。
テーパリングの効果を期待して、短期的売買するにはタイミングが重要となります。
上手くポジションを取れないと利確しただけで、税金を払うためにトレードしたことになってしまいます。
テーパリングからの回復が見通し良く、投資先への信頼がおけるなら、
株などでパフォーマンスが良いグループは、故人または、保有していることを忘れている人であるとされています。
下手に売買して売ったけど安く買え戻せないということになるなら、最初からガチホで握っているべきです。
金融商品を保持する握力は大切です。
信じること、信じ続けることができるのもトレード上手であり、投資家としての強さでもあります。
それぞれの市場
株
テーパリングの影響を受けにくい可能性が一番高いです。
直近のコロナショックから見るに、一時的に下げますが、
コロナで強さを見せた企業は、
多く見積もっても15%ほどの低下とみられます。
世界的に市場参加者が増えた印象を受けたため、
一部加熱し過ぎた株もあるので、
株式全体ではバブルを感じませんが、
暗号資産
2021年5月からあまり地合いが良くなく、
投機筋が離れた印象で、ATH(All Time High)からの下落後は緩やかに推移してい
ビットコインは売られ過ぎのシグナルも出ており、
5月のATHの際は、2017年末同様のバブルの気配はありませ
2017年とは異なり学生、主婦などの投資家が少なく、
トレカ
トレカ市場で強く感じているのは、投機筋が多く、
個人的に価格の上昇を見るとバブルに感じます。
金融市場全体の資金抜けは一見関係ないように思いますが、
株や暗号資産に長く関わっている人なら、バブルの1つは経験をし
しかし、投資の経験がない人は、
買った時の金額まで戻るのに時間はかかるかもしれませんが、
資金を有効活用できるなら早めに損切りして、
まとめ
いかがだったでしょうか。
テーパリングに備えろ!市場への影響と戦略について考えると題して、情報をお伝えしてきました。
最後までご覧いただきありがとうございます。
以下にまとめます。
・「テーパリング」とは、量的緩和の縮小を指す
・「テーパータントラム」とは、テーパリングにより金融市場がパニックとなること
・テーパリングの影響は、バブルと新規市場参加者が握る
・テーパリングはバブルの崩壊と、市場への調整を起こすきっかけとなる
・新規市場参加の資金抜けで、市場全体が総悲観となるかもしれない
・テーパリングにはガチホで対応
・株はテーパリングからの回復が早いかもしれない
・トレカはバブル崩壊して、急落の可能性もある
テーパリングは大きな金融市場にとって大きな転換点となります。
テーパリングの発表を警戒して、株・暗号資産などの価格上昇は控え目です。
急落した場合は拾っていきましょう。
安く買えるチャンスです。
あまりネガティブな反応を示さなければ、また一段と価格の上昇が著しくなるかもしれません。
自由を掴むため、これからも一緒に学んでいきましょう。
それではまた!
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