株式投資を失敗する人の特徴
今回は株式投資に失敗する人の特徴についてお話したいと思います。
西口さんはどういう人が投資で失敗すると思いますか?
色々とあるだろうけど、投資ルールを守れない人かな
投資ルールを守れないのは1つの敗因ですね。
今回はそれを含めて、失敗する人の特徴10選伝えていきます。
株式投資を失敗する人の特徴としていますが株式だけではなく、金、石油などのコモディティや、ビットコイン(BTC)などの暗号資産についても当てはまるので、トレードをする際にはこれらのことは避けましょう。
真っ先に個別銘柄に投資する
「真っ先に個別銘柄に投資する」これはその市場の知識があまり多くないのにも関わらず、ETF(投資信託)などを選ばずに個別銘柄に投資してしまうことです。
個別銘柄自体に投資することは悪くはないのですが、多角的に判断できる情報がない状態での投資は失敗につながることが多いです。
ファンダメンタルズ分析や、テクニカル分析などの基礎的な知識を得て、その企業のセクターや経営状況、どこまで保有し続けるかなど、具体的な情報に落とし込めるレベルになってから購入しましょう。
システムトレードを確立しない
「システムトレードを確立しない」これはその場の気分や、判断でトレードをしないということです。
システムトレードとは、あらかじめ決めたルールに沿って機械的にトレードする手法です。
例えば、前日の終値から10%上昇したら買って、5%下降したら損切りするなどルールを決めておきます。
機械的にトレードすることで、感情を排除して場当たり的なトレードが回避できます。
そのため、結果のフィードバックがしやすいです。
システムトレードでは、時間軸の決定、売買のタイミング、利食い・損切りのタイミング、資金管理の方法など色々と決めていきます。
システムトレードはトレードする際に非常に重要なため、今後別の記事で説明したいと思います。
一先ず投資ルールを作成することが大切だということを覚えておいてください。
ルールを曲げてしまう
「ルールを曲げてしまう」これはシステムトレードに通じる話ですが、投資ルールを曲げてしまうとその考え方が市場にフィットしていたか、そうでないか判断できなくなります。
例えルールを曲げて勝ったとしても、その後は勝てるか不明ですし、毎回ルールを変えていたら正しい情報が手に入れられず、今後のトレードに反映ができません。
一番多い例としては、損切りのラインを変更することです。
私も経験がありますが、負けたことを認められずに、損切りのラインをより下に設定して大負けした経験があります。
トレードでずっと勝ち続けることはできないので、損切りは経費と考えて賢く負けましょう。
トレードが上手い人は、負けるのも上手いです。
ルールを曲げるとせっかく設定したものが意味をなさずに、やみくもにトレードしていることと変わりがありません。
一定期間ルールを守って投資をして、データを取得し、フィードバックして市場に合っていないなら、ルールを再設定してみましょう。
リスク管理ができない
「リスク管理ができない」これは文字のごとくですが投資リスクの危険性を安易に考えたり、リスクの洗い出しができないことで、予想以上の損害を出してしまうことです。
投資を失敗している人の多くは、こんなはずではなかったという事が多いです。
それは事前にリスクを想定できず、そのリスクで投資を撤退してしまうためです。
もちろん、全てのリスクを洗い出すことは難しく、潜在的にリスクはあるため、ポイントを絞って最悪の事態を考えて、リスクを軽減したり、回避できるように事前に行動しておきましょう。
特に元本以上に資金を要求されるようなトレードは避けるべきです。
借金などもすべきではありません。
資金管理ができない
「資金管理ができない」これは1つのトレードに関する損失をどこまで許容するか考えておらず、破産に向かってしまうことを指しています。
資金管理が甘いと市場からすぐに退場することとなります。
資金管理の方法は色々あります。
例えば1トレードの損失(損切り)は、現在の資金の5%までとするなどです。
これはトレードで負け続けても、残った資金の5%を減らすため、損失額も少なくなっていき、破産リスクはそこまで高くないです。
これが初期投資額の5%だった場合どうでしょうか?
初期投資金額が100万円だった場合、その5%は5万円となります。
50万円まで資金を減らしたとしても5万円となるため、現在の資金で考えると10%までリスクを許容することになります。
20回までしか失敗が許されないため、トレードが連続で失敗すると資金がすぐに底を尽きます。
トレードでは取引ルールが素晴らしくても、不運にも失敗が続くことがあります。
試行回数を増やし、トレードが適切に評価できるだけの資金管理を目指しましょう。
すぐに儲けようとする
「すぐに儲けようとする」これは先ほどの資金管理にも関係する話になりますが、儲けるために損失額を多めに設定したり、負け分を取り返そうとレバレッジをかける等です。
投資の初期段階では、儲けるよりも「生き残ること」が非常に重要となります。
多くの市場参入者は自分よりも経験値が高く、現在まで生き残っているという事実があります。
その中で多く儲けようとすることは非常に危険な行為です。
始めたばかりは市場から退場しないことを意識して、どこに儲かるチャンスがあるか常に情報収集しましょう。
生き残り続けていればチャンスはあり、準備していた人だけが掴み取れるのです。
情報収集と処理が下手
「情報収集と処理が下手」これは手にした情報の精査が甘く、多角的に物事を見ずに意思決定してしまうことです。
至る所にトレードの情報は転がっていますが、どの情報を得て加工するかは受け取り側に任されています。
それが下手であればトレードに負けてしまいます。
特に情報の速さには気を付けるべきです。
何時の情報かで天と地ほどの差があります。
またフェイクには騙されないだけの経験が必要です。
投資の成功サイクルができていない
「投資の成功サイクルができていない」これはシステムトレードに関係しますが、継続的に儲け続ける行動をしていないということです。
投資のサイクル、システムトレードの手順として、「ルールの設定→バックテスト→パラメータの調整→試験運用→本番運用→フィードバック→ルールの設定」があります。
ルールを設定した後はそれに沿って取引を続けますが、メンテナンスが必要となります。
一生儲け続けるルールは存在しません(一部を除いて)。
投資結果と真摯に向き合い、トレードのサイクルを回し続けましょう。
出口を意識しない
「出口を意識しない」これは金融商品の購入は明確ですが、どの金額まで達したら売るかや、損切りを意識していないことです。
買ったら売り、売ったら買うのがトレードです。
反対側の行動も明確にしないと、利益を減らし、損害を多く出します。
トレードの回数が多い
「トレードの回数が多い」これは文字の通り、トレードの試行回数が多いことです。
始めた時はトレードが面白く、色々な場面でポジションを取りがちです。
生き残ることが大切な初心者が取引回数を不用意に増やすと、破産へと一直線となります。
デイトレードなど短期的なものであっても、試行回数による優位性が確立できていないなら取引回数は抑え、1日1回などにするべきです。
バックテストから自分の取引ルールにどのような優位性があるか判断し、必要最低限のトレードを行いましょう。
利確などを速くし取引回数を重ねことも1つの手法ではありますが、コツコツドカンという表現の通り小さく利益を重ねても、ドカンと大きく負ける可能性があります。
勝てる時には大きく勝てるように我慢して、1つのトレードの質を上げることもアプローチであることを覚えておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
投資に失敗する人の10の特徴をお伝えしてきました。
以下にまとめます。
・真っ先に個別銘柄に投資する
・システムトレードを確立しない
・ルールを曲げてしまう
・リスク管理ができない
・資金管理ができない
・すぐに儲けようとする
・情報収集と処理が下手
・投資の成功サイクルができていない
・出口を意識しない
・トレードの回数が多い
最初からこれらのことを守ることは非常に難しいです。
自分は特別だと考えてしまうからです。
この記事を書いた理由としては、1人でも多くの人が失敗しないように先人たちのノウハウを伝えたかったからです。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があるように、皆さんには私たちの失敗から学んでいただければと思います。
今後はシステムトレードについて、詳しくお伝えできればと思います。
それではまた!
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